Release: 2008/02/25 Update: 2008/02/25
板入れ畳の制作
最近は昔話が多いですが数年前に頂いた
ある重要文化財のお寺の改修工事でのお仕事です。
材料はもちろん仕事も吟味していただき制作させて頂ました。

畳の中に入れる板を真っ直ぐに整えています。
畳屋さんも「かんな」を使うんですよ 〜

穴あけ特殊な「ねずみ刃きり」で大きな穴があきます。
途中からは電動ドリルを愛用〜文明の利器ですね
整えた板を基準に寸法を正します。
対角線が同じなら直角。畳屋さんは尺貫法で仕事をします。
1厘単位(訳0.3mm)まで見極めます。mm単位より精度は高いです。
余分な部分を手包丁で裁断します。
基準の板にそって一定の角度で裁断。
切直しは出来ないので1回勝負
板を締める糸を往復で二重に縫い掛けます。
裏返して足で蹴りながら順番に締め上げます。
途中からはハンマーを愛用〜結構足が「イタイ」(−−)・・・
この畳は裏面にも畳表(丹波表)が着いている「裏付き」とか「丹波裏」
と言われる高級品です。ふだん見えないところにまで気遣いがあります。
締め上げて少し出てきた板を寸法を加減しながら
タタキ入れ土台の完成です。
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