梅田畳製作所 京都京丹後
一級技能士 京都の畳専門店 手縫い高級なお茶室畳 文化財や社寺の紋縁畳

畳の標準サイズ

地方により変わるサイズ 京間、中京間、関東間

畳の標準サイズは大きな方から順に主に次のようなものです。
京間>大津間>中京間>関東間>団地間
京間(きょうま)と関西間は同じ一番大きなサイズです。
本間(ほんけん)は京間、関西間のことを現すこともありますが、
それぞれの正確な標準サイズであることも現します。

たとえば、「中京間の本間」「 関東間の本間」などピッタリ標準サイズである事を言います標準サイズより大小がある場合は、「京間1分大(1ぶだい)」「関東間2分小(2ぶしょう)」などと現します。

 メートル京間=関西間中京間関東間団地間
尺貫法

縦660寸
幅330寸

縦630寸
幅315寸

縦600寸
幅300寸

縦580寸
幅290寸

一定の基準なし

メートル法

縦2000mm
幅1000mm

縦1910mm
幅955mm

縦1820mm
幅910mm

縦1758mm
幅879mm

一定の基準なし

主な地方

なし

京都以西

名古屋など

関東以北

なし

寸の換算方法はmm/3.03

標準サイズを基準に部屋の大きさが決まる

上記のように地方により標準サイズを基準に部屋は作られいています。
お部屋を採寸せずに標準サイズの畳を納品すると「きつくて入らない」又は「隙間が出来る」という事に必ずなってしまいます。
畳屋さんに注文をした場合、必ず新築の場合でも採寸を行います。その採寸結果を元にお部屋にピッタリなサイズを製作し納品しています。
正確な寸法は畳屋さんの重要な技能です。

畳の寸法は尺貫法が正確

畳屋さんは、今でも尺貫法(尺寸分厘)で仕事をします。
大雑把でいいから、考えが古いからではなく「尺貫法の方が正確に作りやすい」からです。
採寸に使う検尺の最小目盛りは1分(約3mm)ですが、職人はその1/10の1厘(約0.3mm)まで見分けて採寸します。
畳屋さんの採寸精度は1厘(約0.3mm)です。

畳の適正な寸法と許容範囲

畳は新畳を製作してから乾燥や貼り付けている畳表の力加減などで縦寸法は約3mmほど縮んでいきます。
また、お部屋も木材の乾燥などで隙間は出来やすくなります
ですから、納品時には出来る限り強く納まっている事が望ましいのです。
縦方向は弾力性がありますので、その弾力性も考慮した適正寸法は「+2厘」(約0.6mm)
幅方向は弾力性は無く強く入ると畳表が膨れたりイグサが歪む事がありますので「0〜-1厘」(約0~-0.3mm)です
使用材料やお部屋の大きさなどで考慮する事はありますが
お家が古く歪んでいても正確に採寸して作られた畳は納品時に隙間がある事はありません

畳の寸法は縦と横だけではありません

畳を作ってほしいという御依頼から部屋の縦横サイズだけで注文頂く事があります
お部屋の各辺は直線とは限りません。柱の位置により出入りしていたり
敷居や畳寄せが歪んでいる事もあります。また、お部屋は直角な四角形であるとも限りません。
お部屋の歪みが大きいと平行四辺形の畳みになる場合もあります。

下の図の例は極端ですが、同じ大きさの部屋でも割り付け方でこんなに違います。

左…歪みのある部屋を割本法のみで割付
右…歪みのある部屋を割本法と掛けシミズ法で割付